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半導体関連株の一覧|10層×日本株20銘柄をPERで比較
半導体関連株の一覧2026

半導体関連株の一覧|10層×日本株20銘柄をPERで比較

··12496 文字·25 分

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ローゼンマイヤー
著者
ローゼンマイヤー
AI・米国株・ETFの投資リサーチブログ。企業IR・決算資料・公的統計などの一次情報にあたり、AIインフラを支える「ツルハシ銘柄」を中心に分析しています。
目次

「半導体関連株を教えて」と言われたとき、NVIDIAの名前しか出てこないなら、それは 地図を持っていない ということですわ。

半導体は1社で作れるものではありませんの。設計する会社、製造する会社、その製造装置を作る会社、装置に使う特殊ガスを供給する会社、できたチップを載せる基板を作る会社、それを冷やす会社、そもそも電気を供給する会社——10近い層が積み重なって、はじめて1枚のGPUが動きます。

本記事では、その10層の地図と、日本の半導体関連株20銘柄の株価・予想PER・PBR・最低投資金額を1枚の表にまとめましたわ。数字はすべて2026年9月18日(直近の取引日)終値ベースで取り直しておりますの。

そして先に結論から申し上げます。20銘柄すべてが52週高値を割り込んでいます。 下落率は14.2%から42.9%まで。年初来では全銘柄がプラスなのに、です。この矛盾がいま何を意味しているのかまで踏み込みますわ。

半導体関連株とは?「1社」ではなく「10の層」で見る
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投資の世界では、金鉱を掘る人より ツルハシを売る人 が儲かると言われますわ。AIブームで言えば、AIサービスを提供する会社より、AIを動かすインフラを供給する会社ですの。

層はおおむねこう積み上がっています。証券コード付きで整理しますわ。

層役割日本株(証券コード)米国株ほか
① 設計チップを設計する―NVIDIA、AMD、Broadcom、Arm
② 製造実際に焼く―TSMC、Samsung、Intel
③ 製造装置焼く機械を作る東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、レーザーテック(6920)、SCREEN(7735)、ディスコ(6146)、荏原(6361)ASML、Applied Materials、Lam Research、KLA
④ 素材ウェハ・ガス・金属信越化学(4063)、SUMCO(3436)、日本酸素HD(4091)、住友金属鉱山(5713)、レゾナックHD(4004)Linde、Air Liquide
⑤ 基板・受動部品チップを載せる土台イビデン(4062)、村田製作所(6981)、TDK(6762)―
⑥ つなぐ光・電気で結ぶフジクラ(5803)、住友電工(5802)、古河電工(5801)Broadcom、Coherent、Lumentum
⑦ 冷やす熱を捨てる栗田工業(6370)、SMC(6273)Vertiv、Xylem、Ecolab
⑧ 電気を作る電力を供給する富士電機(6504)、ローム(6963)GEヴァーノバ、Constellation、Eaton
⑨ 箱サーバー・建屋―Super Micro、Digital Realty、Quanta
⑩ まとめて買うETF―SMH、SOXX、SOXQ

投資先として面白いのは、多くの場合 下の層 ですのよ。上の層は競争が激しく、下に行くほど代替のきかない会社が残っていますから。

日本の半導体関連株20銘柄の一覧|株価・予想PER・最低投資額
#

では実数を並べますわ。株価は2026年9月18日終値、予想PER・PBRは同日時点の会社予想ベースですの。最低投資金額は全20銘柄とも単元株数100株ですから「株価×100」で算出しております。

コード銘柄層株価最低投資額予想PERPBR年初来52週高値比
8035東京エレクトロン③装置53,110円531.1万円-11.40倍+43.8%-32.6%
6857アドバンテスト③装置32,050円320.5万円35.18倍22.25倍+51.4%-15.2%
6920レーザーテック③装置39,090円390.9万円38.93倍14.19倍+23.3%-32.0%
7735SCREEN HD③装置12,805円128.1万円21.06倍4.87倍+60.1%-34.3%
6146ディスコ③装置52,420円524.2万円-9.79倍+2.6%-40.8%
6361荏原③装置4,323円43.2万円19.84倍3.71倍+11.2%-36.2%
4063信越化学工業④素材5,844円58.4万円20.69倍2.39倍+18.2%-25.1%
3436SUMCO④素材3,028円30.3万円-1.86倍+109.0%-42.9%
4091日本酸素HD④素材5,491円54.9万円18.14倍1.88倍+17.0%-14.2%
5713住友金属鉱山④素材9,610円96.1万円11.98倍1.21倍+44.8%-26.4%
4004レゾナックHD④素材13,895円139.0万円22.40倍3.34倍+105.8%-28.6%
4062イビデン⑤基板19,555円195.6万円65.04倍9.59倍+173.2%-26.0%
6981村田製作所⑤部品7,763円77.6万円41.79倍5.12倍+133.1%-36.6%
6762TDK⑤部品2,845円28.5万円24.00倍2.35倍+26.4%-30.8%
5803フジクラ⑥つなぐ4,952円49.5万円25.15倍13.48倍+61.1%-37.0%
5802住友電気工業⑥つなぐ2,080.5円20.8万円19.09倍2.29倍+24.0%-40.4%
5801古河電気工業⑥つなぐ3,901円39.0万円26.14倍6.28倍+270.1%-35.1%
6370栗田工業⑦冷やす7,591円75.9万円16.29倍2.45倍+15.9%-20.6%
6504富士電機⑧電力13,075円130.8万円17.20倍2.41倍+8.1%-24.3%
6963ローム⑧電力4,648円46.5万円61.87倍2.32倍+104.1%-21.9%

(株価・騰落率は各取引所の2026年9月18日終値から算出。予想PER・PBRはYahoo!ファイナンスの同日値を株探の掲載値と照合。年初来は2026年最初の取引日の終値比、52週高値比は直近1年の終値ベース最高値との差)

この表から読み取れることを3つ挙げますわ。

1つ目。予想PERが「-」の3銘柄は、会社が通期業績予想を出していないか、赤字ですの。 東京エレクトロン(8035)とディスコ(6146)は通期予想を開示せず、四半期ごとに次の四半期の予想だけを出す方針に変えていますわ。SUMCO(3436)は中間期が営業赤字ですの。詳しくは後述しますわ。

2つ目。PERのレンジが11.98倍〜65.04倍と5倍以上開いています。 「半導体関連株は割高」とひとくくりにはできませんの。住友金属鉱山(11.98倍・PBR1.21倍)と、イビデン(65.04倍・PBR9.59倍)を同じ言葉で語るのは無理がありますわ。

3つ目。年初来はプラスなのに、20銘柄すべてが52週高値を割っています。 古河電工は年初来+270.1%でありながら高値からは-35.1%。つまり「今年は大きく上がったが、夏以降に大きく下げた」ということですの。

半導体関連株はいつまで上がる?——業界の需要予測は2028年度まで増加
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株価ではなく、まず 業界そのもの の見通しを確認しますわ。

日本半導体製造装置協会(SEAJ)が2026年7月2日に発表した需要予測がこちらですの。

年度日本製半導体製造装置の販売高前年度比
2026年度6兆5,502億円+26%
2027年度7兆4,017億円+13%
2028年度7兆7,718億円+5%

(出典: SEAJ「2026年7月発表 半導体・FPD製造装置 需要予測」)

SEAJは増加の理由を「AIサーバー向け先端ロジックの旺盛な投資に加え、HBMを中心としたDRAM投資の大幅増加」と説明していますわ。

市場全体では、世界半導体市場統計(WSTS)の2026年6月発表で、2026年の世界半導体販売高は前年比+89.9%の1兆5,112億ドル の見込みですの。内訳はメモリーが+249.5%(3.5倍)、ロジックが+37.3%。SEAJの資料はこれについて「世界半導体市場が1兆ドルを超えるのは2030年頃との見方が主流だったが、到達時期は4年前倒しとなった」と書いていますわ。

ここが肝心ですの。「まだ伸びる」と「伸び率は鈍る」は両立します。 +26% → +13% → +5%。金額は増え続けますが、伸び率は3年で5分の1になる予測ですわ。半導体関連株の株価は水準ではなく 変化率 に反応しますから、この鈍化予測は覚えておいてくださいまし。

半導体関連株はいつまで下がる?——高値からの下落率を測る
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次に株価ですわ。指数レベルで何が起きたかを実数で見ますの。

指数・ETF52週高値高値の日付2026年9月18日高値比年初来
SOX指数(フィラデルフィア半導体)14,634.722026年6月22日11,921.69-18.5%+61.8%
日経平均株価72,366.342026年6月25日65,018.95-10.2%―
SMH(VanEck半導体ETF)668.91ドル2026年6月22日573.00ドル-14.3%+53.5%

(終値ベース。各取引所の日次終値から算出)

天井は2026年6月22日前後です。 SOX指数もSMHもこの日に高値をつけ、日経平均は3営業日後の6月25日。そこから約3か月で半導体は18.5%、日経平均は10.2%下げましたの。半導体のほうが倍近く下げている、というのが実態ですわ。

個別ではもっと極端ですわ。日本株20銘柄の9月18日終値を52週高値と比べると、最も浅い日本酸素HDで-14.2%、最も深いSUMCOで-42.9%。20銘柄の中央値は-31.4% ですの。

ただ、ここで終わらせると大事なことを見落としますわ。多くの銘柄は、いまが底ではありません。 高値から底までの下落率と、そこからの戻りを分けて測るとこうなりますの。

銘柄高値安値(日付)高値→安値安値からの戻り
フジクラ(5803)7,855円3,720円(7/30)-52.6%+33.1%
古河電工(5801)6,014円2,772円(7/29)-53.9%+40.7%
イビデン(4062)26,425円13,470円(7/29)-49.0%+45.2%
村田製作所(6981)12,250円6,231円(7/29)-49.1%+24.6%
東京エレクトロン(8035)78,800円50,000円(7/29)-36.5%+6.2%
ディスコ(6146)88,480円50,590円(9/17)-42.8%+3.6%
アドバンテスト(6857)37,780円30,160円(9/15)-20.2%+6.3%
住友電工(5802)3,491円1,995円(9/15)-42.9%+4.3%

20銘柄の「高値→安値」の中央値は-38.7% ですわ。そして安値をつけた日を並べると、20銘柄のうち12銘柄が 2026年7月29日〜30日に集中 していますの。この2日間が今回の調整の底でしたわ。

ところが、アドバンテスト・ディスコ・住友電工・レーザーテック・荏原・栗田工業の6銘柄は 9月に入ってから安値を更新 していますの。全体としては7月末に底を打って戻している一方、製造装置を中心に、まだ下げ止まっていない銘柄が残っているということですわ。安値からの戻りの中央値は+7.4%にすぎませんの。

指数でも同じ構図ですわ。SOX指数は6月22日の14,634.72から 7月29日の10,447まで-28.6%下げた後、9月18日の11,921.69まで+14.1%戻しています。「-18.5%」という高値比の数字だけを見ると、まだ下げ切っていないように見えますけれど、実際には一度28.6%下げてから戻した後の数字ですの。

参考までに、2024年以降のSOX指数の下落局面(終値ベースで10%以上)を並べておきますわ。

期間高値安値下落率
2024年3月→4月5,1664,307-16.6%
2024年7月→2025年4月5,9053,563-39.7%
2025年10月→11月7,3286,352-13.3%
2026年2月→3月8,4677,142-15.6%
2026年6月→7月14,63510,447-28.6%

10%を超える調整は2年半で7回、最大は2024年7月から2025年4月にかけての-39.7%ですの。半導体関連株では、2〜3割の下落は例外ではなく通常運転 ですわ。「いつまで下がるか」を当てにいくより、2〜3割下げても持ち続けられる金額に抑えるほうが、遥かに現実的ですのよ。

業績は伸びているのに株価が下がっている——決算短信で確かめる
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ここが今回いちばん申し上げたいところですわ。業績が悪いから下げているのではありませんの。

主要3社の直近決算を、決算短信の実数で並べます。

東京エレクトロン(8035)/2027年3月期 第1四半期(2026年7月30日発表)

  • 売上高 7,323億8,800万円(前年同期比 +33.3%)
  • 営業利益 2,114億700万円(同 +46.1%)
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益 1,643億4,100万円(同 +39.5%)
  • 通期予想は非開示。第2四半期(中間期)累計のみ開示し、売上高1兆6,200億円(+37.3%)・営業利益4,580億円(+51.1%)・中間EPS 767.51円を見込む

営業利益が46%増えているのに、株価は高値から32.6%安。同社は通期予想を出さず中間決算発表時に開示する方針ですから、予想PERが算出できず「-」になっているのですわ。

ディスコ(6146)/2027年3月期 第1四半期(2026年7月23日発表)

  • 売上高 1,143億800万円(前年同期比 +27.1%)
  • 営業利益 490億3,300万円(同 +42.2%)
  • こちらも通期予想は非開示。第2四半期累計で売上高2,428億円(+24.8%)・営業利益1,049億円(+33.0%)

SUMCO(3436)/2026年12月期 中間期(2026年8月6日発表)

  • 売上高 2,150億1,600万円(前年同期比 +4.7%)
  • 営業損益 △63億6,300万円(前年同期は+74億5,700万円)
  • 中間純損益 △128億9,500万円、中間EPS △36.87円
  • 第3四半期累計予想も営業△63億円と、赤字継続の見込み

SUMCOだけは話が違いますわ。シリコンウェハは「AIに不可欠」と語られますが、同社の実際の損益は赤字に転落しているのですの。年初来+109.0%という株価は、赤字の実績ではなく先の回復を織り込んだ値動きですわ。「AI関連だから業績が良いはず」という思い込みは、ここで崩れます。

装置3社と素材1社を並べただけで、同じ「半導体関連株」の中に真逆の決算が同居していることが分かりますわね。

① 設計:GPUとカスタムチップの層
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ここから層ごとの解説に戻りますわ。

最も有名な層ですの。NVIDIAが圧倒的なシェアを握り、AMDが追い、Broadcomが「クラウド各社の自社設計チップ」を請け負っています。主要4銘柄の実数はこちらですわ。

銘柄株価(9/18終値)年初来52週高値比
NVIDIA(NVDA)222.27ドル+17.7%-5.7%
AMD(AMD)559.82ドル+150.5%-3.6%
Broadcom(AVGO)357.61ドル+2.9%-25.7%
Arm Holdings(ARM)275.61ドル+140.2%-37.3%

面白いのは、設計層は日本株ほど下げていない ことですわ。NVIDIAは高値から5.7%安、AMDに至っては3.6%安。一方で日本の製造装置・素材株は30%前後下げています。「AIの需要そのもの」への評価は落ちていないのに、「AI向け設備投資の持続性」への評価が落ちている、と読めますの。

見落とされがちなのが Arm ですわ。スマホのCPU設計で知られますが、データセンター向けCPUにも食い込んでおり、設計図のライセンス料で稼ぐビジネスモデルは、まさにツルハシ売りですの。ただし高値から37.3%安と、この層では最も売られていますわ。

② 製造:世界の最先端はほぼ1社に集中
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設計図を実際のチップにする工程ですわ。最先端プロセスを量産できるのは事実上TSMCだけで、Samsungが追い、Intelが再挑戦している構図ですの。

TSMC(TSM)の2026年9月18日終値は434.67ドル。年初来+36.0%で、高値からは9.0%安にとどまっていますわ。製造装置株が30%超下げているなかで、この耐久力は目を引きますの。装置を「買う側」より「売る側」のほうが先に売られている、という構図ですわ。

この層は 地政学リスクの塊 でもありますの。台湾に生産が集中している事実は、半導体投資を語るうえで避けて通れませんわ。

③ 製造装置:寡占が効く層、だが下げも深い
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チップを焼く機械を作る層ですわ。EUV露光装置はASMLの独占、検査装置はレーザーテック、成膜・エッチングは東京エレクトロンやApplied Materialsが強い、という構図ですの。

顧客がTSMCだろうがSamsungだろうがIntelだろうが、装置は買わなければなりませんわ。「誰が勝つか」を当てなくてよいのが、この層の魅力ですの。

ただし2026年夏以降は、この層がいちばん売られていますわ。日本株ではディスコ-40.8%、荏原-36.2%、SCREEN-34.3%、東京エレクトロン-32.6%、レーザーテック-32.0%。米国ではASML(ASML)が1,679.92ドルで高値比-15.6%、Applied Materials(AMAT)が444.57ドルで-38.5%ですの。

その中でアドバンテスト(6857)は-15.2%と最も浅いですわ。テスタ(検査装置)はHBMの積層数が増えるほど工程が増えるため、DRAM投資の恩恵をまっすぐ受ける構造ですの。

④ 素材:もっとも代替がきかない層、ただし赤字もある
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さらに下がりますわ。

シリコンウェハ —— チップの土台となる円盤ですの。信越化学(4063)とSUMCO(3436)で世界シェアの半分以上を占めますわ。ただし前述のとおりSUMCOは2026年12月期中間期が営業赤字で、信越化学は予想PER20.69倍・PBR2.39倍と黒字を維持。同じウェハでも財務の姿はまったく違いますの。

産業用ガス・特殊化学品 —— 製造工程では大量の高純度ガスが必要ですわ。日本酸素HD(4091)・Linde(LIN)・Air Liquideが押さえていますの。工場のすぐ隣にプラントを建てて配管で供給する形が多く、いったん採用されると 乗り換えがほぼ不可能 ですのよ。この防御力は株価にも出ていて、日本酸素HDの高値比-14.2%は20銘柄で最も浅く、Lindeも-15.8%ですわ。

銅・レアメタル —— 配線材料と、データセンターへ電気を運ぶケーブルの原料ですの。住友金属鉱山(5713)は予想PER11.98倍・PBR1.21倍と、20銘柄でいちばん低い水準ですわ。

黒鉛・後工程材料 —— レゾナックHD(4004)は半導体後工程材料の大手ですの。年初来+105.8%と大きく上げた一方、高値比は-28.6%ですわ。

⑤ 基板・受動部品:日本企業が強い層
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チップを載せる土台と、電気を安定させる小さな部品の層ですわ。地味ですけれど、ここは 日本勢の主戦場 ですのよ。

ICパッケージ基板(ABF基板) —— 高性能GPUほど基板の要求水準が上がり、イビデン(4062)に需要が集中しますわ。年初来+173.2%は20銘柄で2番目の上昇率ですが、その分だけ予想PER65.04倍・PBR9.59倍と、20銘柄で最も高い評価がついていますの。

MLCC(積層セラミックコンデンサ) —— 1台のAIサーバーに数万個使われる部品ですわ。村田製作所(6981)とTDK(6762)が世界を握っていますの。村田は予想PER41.79倍で年初来+133.1%、TDKは予想PER24.00倍で+26.4%と、同じ層でも評価が倍近く違いますわ。

⑥ つなぐ:光と電線の層
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GPUは1枚では働きませんの。数千枚を高速でつなぐ必要があり、そこに専用の半導体と光部品が要りますわ。

ネットワーク半導体 —— Broadcom(AVGO)、Arista Networks、Marvellの領域ですの。

光インターコネクト・光モジュール —— Coherent(COHR)は317.36ドルで年初来+63.3%、高値比-25.7%。Lumentum、Fabrinetなども同じ土俵ですわ。データセンター内部を光で結ぶ「血管」ですの。

電線・光ファイバー —— フジクラ(5803)・住友電工(5802)・古河電工(5801)。物理的にケーブルを敷く層ですわ。古河電工の年初来+270.1%は20銘柄で断トツですが、高値比は-35.1%。フジクラはPBR13.48倍と、20銘柄で最も高いPBRがついていますの。

⑦ 冷やす:熱がボトルネックになった
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AIサーバーの消費電力は従来サーバーの比ではありませんの。空冷では追いつかず、液体で冷やす方式が主流になりつつありますわ。

そして冷やすには 水 が要りますのよ。水処理という、半導体とは縁遠く見える業種が半導体関連株になっているのが面白いところですわ。栗田工業(6370)は予想PER16.29倍・高値比-20.6%と、20銘柄のなかでは比較的穏やかな値動きですの。米国ではVertiv(VRT)が249.39ドル、年初来+42.0%で高値比-33.7%ですわ。

⑧ 電気を作る:いま最大のボトルネック
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2026年に入って、AI投資の制約は「チップが足りない」から 「電気が足りない」 へ移りましたわ。

電源設備・UPS —— Vertiv、Eaton、富士電機(6504)。富士電機は予想PER17.20倍で年初来+8.1%と、20銘柄でいちばん動きの小さい銘柄ですの。

パワー半導体 —— ローム(6963)は予想PER61.87倍。ただし直近の実績ROEは-19.24%とマイナスで、「赤字からの回復を織り込んだPER」であることに注意が要りますわ。

ガスタービン —— GEヴァーノバ、シーメンスエナジー。受注が数年先まで埋まる状況ですの。

原子力 —— 既存原発を持つConstellation・Vistra・Talenが再評価され、次世代の小型モジュール炉(SMR)も動き始めていますわ。

⑨ 箱:サーバーと建屋
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チップを組み上げてサーバーにする会社、それを収める建物を持つREIT、そして建物自体を建てるゼネコンの層ですわ。Super Micro(SMCI)は39.09ドル、年初来+26.3%で高値比-33.4%ですの。

⑩ 半導体ETFでまとめて買う|SMH・SOXX・SOXQ比較
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「20銘柄も追えませんわ」という方には、ETFで丸ごと持つ手がありますの。主要3本の実数を2026年9月18日時点で取り直しましたわ。

SOXQSOXXSMH
運用会社InvescoiSharesVanEck
連動指数SOX指数SOX指数MVIS US Listed Semiconductor 25
経費率0.19%0.33%0.35%
純資産総額約30.7億ドル約453.7億ドル約740.6億ドル
構成銘柄数313025
株価・NAV93.86ドル533.07ドル572.84ドル
年初来+61.9%+69.9%+53.5%

(SOXXはiShares公式の2026年9月18日時点、SMHはVanEck公式の同日時点、SOXQはInvesco公式の同日ポートフォリオ。SOXQの純資産はNVIDIA保有額4億2,120万ドルが純資産比13.73%であることから算出)

SOXQとSOXXは 同じSOX指数に連動 していますの。それでいて経費率は0.19%対0.33%。純資産は約15倍の差がありますわ。

ただし 日本の証券会社で買えるのはSMHだけ ですの。SBI証券・松井証券の公式取扱一覧を確認したところ、SOXQとSOXXの記載はありませんでしたわ。代わりに同じ指数に連動する投資信託がありますから、詳しくはこちらをご覧くださいまし。

なお、iSharesは2026年8月21日にSOXXの株式分割を申請しましたわ。基準日は2026年11月3日、11月4日の取引終了後に実施され、11月5日から分割後の価格で取引が始まります(iShares公式)。1口533ドルは日本の投資家には重い金額ですから、分割後は買いやすくなりますわね。

上場廃止・買収で消えた銘柄に注意|新光電気工業の例
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古い「半導体関連株リスト」を見るときに、必ず確認していただきたいことがありますわ。その銘柄、まだ上場していますか?

ICパッケージ基板の大手として長く名前が挙がってきた 新光電気工業(旧6967)は、2025年6月6日に上場廃止になっています。 産業革新投資機構(JIC)を中心とする陣営によるTOBが2025年2月18日〜3月18日に実施されて成立し、株式併合を経て非公開化されましたの。買付価格は1株5,920円でした(同社IRのよくあるご質問)。

つまり、ABF基板で日本株から選ぶなら、現在はイビデン(4062)が実質的な選択肢ということですわ。ネット上の半導体関連株リストには、いまだに新光電気工業が載っているものが少なくありませんの。リストを見たら証券コードで現在値が引けるか確かめる —— これだけで防げる事故ですわ。

どこから手を付けるべきか
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正直に申し上げますわ。上の層ほど有名で、下の層ほど競争が少ない のですの。

一方で、2026年9月時点の数字は少し違う顔を見せていますわ。設計層のNVIDIA(-5.7%)やAMD(-3.6%)はほとんど下げておらず、深く下げているのは装置(-32〜-41%)と素材(-25〜-43%)ですの。「下の層は代替がきかない」は事業の話であって、株価が安定するという意味ではありません。 下に行くほどシリコンサイクルの波をまともに受けますから、落ち方も大きくなりますわ。

現実的な組み立て方は3つですの。

  1. ETFで土台を作る —— まずSMHで半導体セクター全体を持つ。個別銘柄の当たり外れを消せますわ
  2. 勝ち筋の層を1〜2つ選んで上乗せする —— 電力か素材か、自分が理解できる層に絞る。PERとPBRが極端な銘柄は比率を抑える
  3. 決算の実数を必ず自分で確認する —— SUMCOのように「AI関連なのに赤字」の例がありますわ。イメージではなく決算短信を見てくださいまし

全体の考え方はツルハシ投資完全ガイドにまとめていますわ。

よくある質問(FAQ)
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Q1: 半導体関連株の予想PERはどのくらいが普通ですか?
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2026年9月18日時点の日本株20銘柄では、11.98倍(住友金属鉱山)から65.04倍(イビデン)まで5倍以上の開きがありますわ。中位は20倍台前半ですの。「半導体だから割高」という一括りの判断はできませんし、東京エレクトロン・ディスコのように通期予想を開示しておらず予想PERが算出できない銘柄もありますわ。PERだけで判断せず、PBRと実際の決算数値を併せて見てくださいまし。

Q2: 日本株で半導体関連株に投資できますか?最低いくら必要ですか?
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できますわ。本記事の20銘柄はすべて単元株数100株ですの。最低投資金額は住友電気工業の約20.8万円がいちばん安く、東京エレクトロンの約531万円が最も高い という開きがありますわ(2026年9月18日終値ベース)。20万〜60万円台で買えるのは住友電工(5802)、TDK(6762)、SUMCO(3436)、古河電工(5801)、荏原(6361)、ローム(6963)、フジクラ(5803)、日本酸素HD(4091)、信越化学(4063)ですの。単元未満株(S株・ミニ株)を使えば、さらに少額から買えますわ。

Q3: 半導体関連株はいつまで上がりますか?
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SEAJの2026年7月発表の需要予測では、日本製半導体製造装置の販売高は2026年度+26%、2027年度+13%、2028年度+5%と 3年連続で増加する見通し ですわ。金額は増え続ける予測ですの。ただし伸び率は3年で5分の1に鈍化しますから、「成長が続く」ことと「株価が上がり続ける」ことは別物ですわ。株価は水準よりも変化率に反応しますので。

Q4: 半導体関連株はいつまで下がりますか?
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日付でお答えできる方はいらっしゃいませんわ。測れるのは現在地だけですの。SOX指数は2026年6月22日の14,634.72から7月29日の10,447まで -28.6% 下げ、9月18日の11,921.69まで+14.1%戻していますわ。日本株20銘柄では、高値から安値までの下落率の中央値が-38.7%、安値をつけた日は7月29〜30日に12銘柄が集中していますの。ただしアドバンテスト・ディスコ・住友電工など6銘柄は9月に入ってから安値を更新していますわ。一方で東京エレクトロンの営業利益は+46.1%、ディスコは+42.2%と、業績のほうは伸びていますの。下げている理由は業績の悪化ではなく、将来の設備投資ペースへの評価の変化 ですわ。

Q5: 半導体ETFを買うならどれですか?
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日本の主要ネット証券で買えるのはSMH(経費率0.35%・純資産約740.6億ドル・25銘柄)ですわ。SOXQは経費率0.19%と最安ですが、SBI証券・松井証券の公式取扱一覧には記載がありませんの。コスト最優先なら、同じSOX指数に連動する国内の投資信託(信託報酬 年0.176%〜)がSOXQよりさらに安く、NISA成長投資枠も使えますわ。

Q6: 半導体関連株投資の最大のリスクは何ですか?
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3つですわ。第一に台湾への製造集中という地政学リスク、第二にシリコンサイクルと呼ばれる景気循環、第三に「電力が足りずAIデータセンターが建てられない」という物理的な制約ですの。加えて、SUMCOのように AI関連と呼ばれながら実際には営業赤字 という銘柄もありますわ。銘柄名のイメージで買わず、決算短信の数字を確認する習慣をつけてくださいまし。

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