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新NISA最大の盲点:損益通算・繰越控除ができない話|2026年最新・含み損銘柄を売る前に知っておくべき落とし穴
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新NISA最大の盲点:損益通算・繰越控除ができない話|2026年最新・含み損銘柄を売る前に知っておくべき落とし穴

ローゼンマイヤー
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ローゼンマイヤー
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「NISA口座は非課税だからお得」——その理解自体は正しいのですが、裏を返せばNISA口座で損失を出しても、税制上はその損失が「なかったこと」になるという重大な盲点があります。特定口座の利益と相殺(損益通算)することも、3年間繰り越して将来の利益と相殺(繰越控除)することもできません。本記事では国税庁の一次情報をもとに、この仕組みと、含み損銘柄を抱えたときにどう行動すべきかを解説します。


NISA口座の損失は「ないもの」とみなされる
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国税庁タックスアンサー No.1535「NISA制度」には、次のように明記されています。

非課税口座で取得した上場株式等を売却したことにより生じた損失はないものとみなされます

つまり、NISA口座(成長投資枠・つみたて投資枠いずれも)で保有していた株式や投資信託を売却して損失が出たとしても、税務上その損失は存在しないものとして扱われます。これはSBI証券、大和証券、SMBCなど大手金融機関の解説コラムでも一致して説明されている、制度の根幹部分です。

新NISA損益通算

損益通算・繰越控除、両方とも対象外
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通常、特定口座や一般口座で株式投資をしている場合、以下のような節税手段が使えます。

  • 損益通算: 同一年内に発生した利益と損失を相殺し、課税対象額を圧縮する
  • 繰越控除: その年に相殺しきれなかった損失を、確定申告することで最大3年間繰り越し、将来の利益と相殺する

NISA口座の損失は、このどちらの制度も一切利用できません。非課税というメリットの裏側にある、見落とされがちなデメリットです。


具体的にどう損をするのか
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イメージしやすいよう、簡単な試算例で見てみましょう。

設定: ある年に、特定口座で50万円の利益、NISA口座で30万円の含み損を抱えた銘柄があるとします。

  • もしNISA口座での損失も通算できたら: 50万円 − 30万円 = 20万円が課税対象。税率約20%として、税額は約4万円
  • 実際(NISA口座の損失は通算不可): 特定口座の50万円がそのまま課税対象。税額は約10万円

同じ「50万円の利益と30万円の損失」という経済実態でも、NISA口座で損失を確定させてしまうと、通算できていれば節約できたはずの約6万円を余分に納めることになります。これはSBI証券や大和証券の教育コラムでも共通して説明されているロジックで、NISA口座で狼狽売りをしてしまうことの本当の怖さがここにあります。


なぜこの盲点にはまりやすいのか
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  • NISA=非課税というイメージが強すぎて、「損失側の扱い」まで考えが及ばない
  • 特定口座とNISA口座を同じ証券会社のアプリで並べて見ていると、感覚的に「同じ財布」のように錯覚してしまう
  • 相場急落時、含み損に耐えられずNISA口座の銘柄を先に投げ売りしてしまいがちだが、それが最も損な行動になりうる

新NISAは非課税保有期間が無期限、生涯非課税限度額1,800万円(つみたて投資枠120万円/年・成長投資枠240万円/年)という長期保有前提の制度設計になっています。この制度趣旨自体が、そもそも短期売買や狼狽売りを想定していないとも言えます。

長期保有のイメージ


実践的な対策
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1. 値動きの荒い個別株は特定口座、長期保有前提の商品はNISA口座に
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含み損を抱えやすいボラティリティの高い個別株やテーマ株は、あえて特定口座で保有し、損益通算・繰越控除の恩恵を残しておく。一方、インデックスファンドなど長期で右肩上がりが期待しやすい商品をNISA口座に回すという「口座の使い分け」戦略が有効です。

2. 相場急落時こそNISA口座を動かさない
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暴落局面でパニック売りするなら、まず検討すべきは特定口座側の銘柄です。NISA口座の含み損はどうせ通算できないのですから、狼狽売りで確定させるメリットがそもそもありません。長期保有を貫いた方が、非課税というNISA本来のメリットを活かせます。下落局面での具体的な出口戦略はこちらの記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてくださいまし。

3. 余剰資金で投資し、含み損に動じない設計にする
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大和証券のコラムでも指摘されている通り、NISA口座は生活防衛資金を除いた余剰資金で運用することが大前提です。生活に支障のない範囲で投資していれば、含み損局面でも「売らざるを得ない」状況に追い込まれにくくなります。

4. どうしても売却が必要なら、税務上の影響を事前に試算する
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住み替えや教育費など、どうしてもNISA口座を取り崩さなければならない事情がある場合は仕方ありません。ただしその際は、特定口座側の損益状況も合わせて確認し、「今年どちらの口座から売るのが税務上有利か」を一度立ち止まって考える価値があります。


まとめ
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  • NISA口座の売却損は税制上「ないもの」とみなされ、損益通算・繰越控除の対象外(国税庁タックスアンサー No.1535)
  • 特定口座に利益がある年にNISA口座で損失を確定させると、通算できていれば節約できたはずの税金を余分に払うことになる
  • 対策は「口座の使い分け」「相場急落時にNISA口座を動かさない」「余剰資金で運用する」の3点が基本
  • 新NISAは非課税保有期間無期限・生涯枠1,800万円という長期保有前提の制度。短期的な含み損に振り回されない設計を意識することが、結果的に非課税メリットを最大化する近道です

非課税という強力なメリットの裏側にある、この「損失は救済されない」という性質を理解しておくだけで、暴落時の判断は大きく変わってくるはずですわ。銘柄選びの段階から減配・下落リスクを見極めたい方は、高配当株の罠を見抜く5つのチェック項目も参考にしてくださいまし。

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