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新NISA成長投資枠で個別株は買える?銘柄選び4基準と売買ルール
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新NISA成長投資枠で個別株は買える?銘柄選び4基準と売買ルール

··9600 文字·20 分

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ローゼンマイヤー
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ローゼンマイヤー
AI・米国株・ETFの投資リサーチブログ。企業IR・決算資料・公的統計などの一次情報にあたり、AIインフラを支える「ツルハシ銘柄」を中心に分析しています。
目次

「新NISAで個別株は買えるの?」——答えは 買えます。ただし使えるのは 成長投資枠だけ で、つみたて投資枠では個別株は買えません。

この記事では、成長投資枠で個別株を買うときに知っておくべきことを、金融庁のNISA特設サイトと日本証券業協会のNISAよくある質問で確かめながら整理しますわ。

  • 何が買えて、何が買えないのか(買える個別株の一覧はあるのか)
  • 100株単位でしか買えないのか(1株から買えるのか)
  • 枠ぎりぎりまで使う方法と、個別株の積立
  • 2026年の枠で買えるのはいつまでか
  • 配当金を非課税で受け取るための設定
  • 売買したら枠はどうなるのか
  • 銘柄選びの判断基準

の順に見ていきますの。


結論:成長投資枠なら個別株は買える(日本株も米国株も)
#

日本証券業協会のFAQでは、成長投資枠の対象商品は「証券取引所に上場している株式、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)や株式投資信託等」とされています。さらに「上場には、国外の取引所に上場しているものも含みます」と注記がありますわ。

つまり、

  • 東証などに上場している日本の個別株 → 買える
  • 米国株など海外の取引所に上場している個別株 → 買える(取り扱うかどうかは証券会社次第)
  • つみたて投資枠 → 個別株は対象外(一定の投資信託・ETFだけ)

ということですの。

成長投資枠とつみたて投資枠の違い
#

項目成長投資枠つみたて投資枠
年間投資枠240万円120万円
非課税保有限度額1,200万円(総枠1,800万円の内数)総枠1,800万円の内数
個別株買える買えない
対象商品上場株式・ETF・REIT・株式投資信託等長期・積立・分散に適した一定の投資信託・ETF
買い方一括・積立どちらも可積立(累積投資契約)のみ

2つの枠は併用できるので、年間最大360万円まで投資できます。つみたて投資枠でインデックス投信を積み立てつつ、成長投資枠で個別株を買う——という使い方が、金融庁の特設サイトにも例として載っていますわ。

なお、年間投資枠を使い残しても 翌年に繰り越すことはできません。

NISAで個別株を持てるのは証券会社だけ
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銀行や郵便局でもNISA口座は作れますが、扱えるのは株式投資信託だけです(日本証券業協会FAQ Q22)。個別株を買いたいなら、NISA口座は証券会社で開く必要がありますの。すでに銀行でNISA口座を開いている場合は、年単位で金融機関を変更できますわ。


成長投資枠で買える個別株の一覧はある?東証の約3,700社がほぼ全部対象
#

「成長投資枠で買える個別株の一覧が見たい」という検索がよくありますが、個別株については公式の一覧表はありません。

一覧が公表されているのは投資信託だけですわ。日本証券業協会のFAQ(Q4)でも、一覧の公表先として挙げられているのは

  • つみたて投資枠の対象商品 → 金融庁ホームページ
  • 成長投資枠の対象になる公募株式投資信託 → 投資信託協会ホームページ

の2つだけ。上場株式は「上場していること」が条件で、そこから監理銘柄・整理銘柄を除く、という決まり方なので、一覧を作る必要がないのですの。

では実際に何社が対象なのか。日本取引所グループの公表値(2026年10月19日時点)はこうなっています。

市場区分上場会社数
プライム1,546社
スタンダード1,550社
グロース595社
一般の個人が売買できる3市場の合計3,691社
TOKYO PRO Market(プロ投資家向け)193社

TOKYO PRO Marketは特定投資家(プロ)向けの市場で、一般の個人はそもそも買えません。つまり プライム・スタンダード・グロースの約3,700社から、監理・整理銘柄を除いたほぼ全部 が成長投資枠の対象ですわ。

買えるかどうかを確かめる方法
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いちばん確実なのは、証券会社の注文画面で預り区分に「NISA(成長投資枠)」を選べるか を見ることですの。対象外の銘柄は選べないか、注文時にはじかれます。

証券会社によって取り扱う範囲が違うのは、主に次の2点です。

  • 単元未満株・積立・金額指定に対応しているか:楽天証券は成長投資枠の対象に「かぶミニ(単元未満株)」「かぶツミ(国内株式積立)」「かぶピタッ(金額指定取引)」、IPO・公募増資・立会外分売を含むと公表しています
  • 外国株をどこまで扱っているか:米国株は多くのネット証券で買えますが、中国株・アセアン株などは証券会社によって取扱いが違います

ETF・REITについては、楽天証券なら「スーパースクリーナー」で成長投資枠の対象かどうかを絞り込めますわ。


成長投資枠で買えない個別株・できない取引
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上場株式なら何でも買えるわけではありません。日本証券業協会のFAQで、次のものは対象外とされています。

対象外のもの理由・内容
監理銘柄・整理銘柄上場廃止のおそれがある・上場廃止が決まった銘柄。「安定的な資産形成」という制度の目的から除外
信用取引NISA口座では信用取引ができない。現引きした株を入れることもできない
従業員持株会の株持株会で取得した株を成長投資枠に移すことはできない
ストックオプションの行使で得た株受け入れ不可
特定口座・一般口座で持っている株NISA口座へ移すことはできない。NISAでは新しい資金で買い直す必要がある
公社債・公社債投資信託株ではないが対象外

特に見落としやすいのが最後から2つ目ですわ。課税口座で持っている株を「NISAに移す」ことはできません。NISAで持ちたいなら、課税口座で売って(その時点で課税)、NISA口座で買い直すことになります。

また、NISA口座の株を信用取引の代用有価証券に使うと、その時点の時価でNISA口座から払い出された扱いになります。非課税で持っていたつもりの株が課税口座に移ってしまうので注意してくださいまし。


個別株は100株単位?1株から買える単元未満株もNISA対象
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日本株は原則として 100株(1単元)単位 で売買します。株価3,000円の銘柄なら、1単元で30万円。成長投資枠の年間240万円では、この価格帯だと8単元分しか買えませんわ。

株価1単元(100株)の金額年間240万円で買える単元数
1,000円10万円24単元
3,000円30万円8単元
10,000円100万円2単元
30,000円300万円0単元(枠を超える)

株価が3万円の銘柄は、1単元で300万円。成長投資枠の年間上限240万円を超えるので、100株単位では1年分の枠では買えません。

そこで使えるのが 単元未満株(1株単位の取引) ですの。

  • 楽天証券「かぶミニ」:公式サイトで「NISA成長投資枠でもお取引できます」と明記。取引口座の欄にもNISA口座が含まれています。売買手数料は無料、リアルタイム取引はスプレッド0.22%、寄付取引はスプレッドなし
  • SBI証券「S株」:東証の全銘柄に対応し、NISA成長投資枠の対象。買付・売却とも手数料無料でスプレッドもなし。ただし成行注文のみで、約定は1日3回の決まったタイミングだけ(SBI証券の解説記事、2026年2月26日)

1株単位で買えば、値がさ株にも少額で投資できますし、240万円の枠を細かく複数の銘柄に分けることもできますわ。

注意点は2つ。

  1. 株主優待は多くの企業が100株以上を条件にしている(楽天証券のFAQでも案内あり)
  2. 単元に満たない株には議決権がない

優待目当てなら、結局100株単位で買う必要がありますの。


240万円の枠をぴったり使う・株価が枠を超える株を買うには
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「NISAの限度額きっちりに株を買いたい」「1単元が240万円を超える株は買えないの?」という疑問にもお答えしておきますわ。

枠の計算に手数料は入らない
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日本証券業協会のFAQ(Q33)では、年間投資枠の利用額は「購入時の単価に数量を乗じたもの」を合算して計算し、購入手数料等は考慮しない とされています。株価×株数がそのまま枠を使う、と覚えておけば十分ですの。

端数を埋めるなら単元未満株か金額指定取引
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100株単位だと、どうしても枠の端数が余ります。残りが例えば18万円なら、

  • 1株単位(単元未満株) で、株価18万円以内の銘柄を必要な株数だけ買う
  • 金額指定取引 を使う:楽天証券の「かぶピタッ」は国内株式を100円から金額指定で買え、同社は「240万円の成長投資枠をぴったり株式投資で埋めることができます」と案内しています

という方法がありますわ。

1単元が240万円を超える銘柄
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株価が2万4,000円を超える銘柄は、100株で240万円を超えます。年間投資枠を超える注文はNISA口座ではできない ので、100株単位では買えません。この場合も単元未満株で、枠に収まる株数だけ買うことになりますの。

なお、日本証券業協会のFAQ(Q25)によると、単元未満株を発行会社に「買増請求」して単元株にした場合も、NISA口座を開いている証券会社を経由していれば成長投資枠に受け入れられます。

米国株は「約定日の為替レート」で円換算される
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外国株は、外貨での購入代金を 約定日の為替レート(対顧客直物電信売相場=TTS) で円に換算した金額で枠を計算します(同FAQ Q34)。注文時に見ていた円換算額と少しずれるので、米国株で枠ぎりぎりを狙うときは余裕を残しておくのが安全ですわ。


個別株も積立できる?成長投資枠なら「株の積立」が使える
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「個別株を毎月コツコツ買いたい」という場合も、成長投資枠なら可能です。つみたて投資枠は投資信託・ETFだけですが、成長投資枠は買い方の制限がなく、一括でも積立でも使えます。

サービス例内容NISA成長投資枠
楽天証券「かぶツミ」国内株式を1株から積立。最低1,000円から対象
楽天証券「米株積立」米国株を米国の取引時間に自動買付。3,000円から対象
株式累積投資(株るいとう)毎月一定額で同じ銘柄を買い付ける昔からの仕組み対象(日本証券業協会FAQ Q26)

注意点は2つですわ。

  1. 積立で買った分も年間240万円の枠を使う。投資信託の積立と合わせて枠を超えないよう、年間の合計額を先に決めておくこと
  2. 従業員持株会は別物。持株会で買った株は成長投資枠に移せません(同FAQ Q26)

2026年の枠で個別株を買えるのは12月28日の約定まで
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成長投資枠の年間240万円は、使い残しても翌年に繰り越せません。そして「年内に買った」かどうかは注文した日ではなく 受渡日 で判定されますの。

日本証券業協会のFAQ(Q32)では、今年分の枠を使うには「購入した上場株式等の受渡日が今年の12月31日以前であることが必要」とされています。ところが12月31日は東証の休業日なので、実際の最終受渡日は大納会の 12月30日(水) です。

日本株の受渡しは約定日から数えて2営業日目なので、

約定日受渡日使う枠
12月28日(月)12月30日(水)2026年の枠
12月29日(火)2027年1月の最初の営業日以降2027年の枠

となりますわ。国内の個別株を2026年の成長投資枠で買えるのは、12月28日(月)の約定分まで。米国株や投資信託はさらに締切が早いので、商品ごとの日程はNISAの年内はいつまで?2026年の買付締切を商品別に整理にまとめていますの。


個別株をNISAで持つメリット:配当金と売却益が非課税
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通常、上場株式の配当金や売却益には 20.315%(所得税15.315%+住民税5%)の税金がかかります。NISA口座ならこれがゼロになりますわ。

配当金の場合
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例:配当利回り3%の株を200万円分保有した場合

課税口座(特定口座)NISA口座
配当金60,000円60,000円
税金(20.315%)▲12,189円0円
手取り47,811円60,000円

1年で12,189円の差。10年持ち続ければ、それだけで12万円を超える差になりますの。

売却益の場合
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例:100万円で買った株が150万円になって売却した場合

  • 課税口座:利益50万円 × 20.315% = 税金101,575円
  • NISA口座:税金0円

値上がり益が大きい銘柄ほど、非課税の効果は大きくなりますわ。


配当金を非課税にするには「株式数比例配分方式」が必須
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ここが一番の落とし穴です。NISA口座で持っている株でも、配当金の受け取り方を間違えると課税されます。

日本証券業協会のFAQ(Q18)によると、上場株式の配当金を非課税にするには、証券会社の口座で配当金を受け取る「株式数比例配分方式」を選ぶ必要があります。

受け取り方NISA口座の配当金
株式数比例配分方式(証券口座で受け取る)非課税
配当金領収証方式(郵便局などで受け取る)20.315%課税
登録配当金受領口座方式(銀行口座で受け取る)20.315%課税

しかも、課税されてしまった配当金は 確定申告をしても非課税に戻せません。

もう1つ大事なのが、株式数比例配分方式は 持っているすべての株に一括で適用される こと。特定口座の株や、ほかの証券会社で持っている株の配当金も、それぞれの証券口座に振り込まれるようになりますの。

設定方法と、受け取った配当金を成長投資枠で再投資する手順は株式数比例配分方式とは|NISAの配当金が非課税にならない原因と再投資の手順で詳しく解説していますわ。

配当金は自動で再投資されない
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投資信託には分配金を自動で再投資するコースがありますが、個別株の配当金は現金で証券口座に入るだけです。再投資したい場合は自分で買い注文を出す必要があり、そのときは 新たに成長投資枠を使います。配当金を再投資しても、使った枠が戻ってくるわけではありませんの。


成長投資枠で個別株を売買するときのルール
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「NISAで株を売ったら枠はどうなるの?」という疑問も多いですわね。ルールは3つです。

1. 売却はいつでもできる。売却益は非課税
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NISA口座の株は、保有している限りいつでも非課税で売却できます。非課税で持てる期間も無期限ですわ。

2. 売った分の枠が戻るのは「翌年」、しかも「買った値段」で
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売却すると、その銘柄の 簿価(取得価額) の分だけ非課税保有限度額が空き、翌年以降 に再利用できます。

例:100万円で買った株を150万円で売った場合

  • 翌年に戻る枠:100万円(売った値段の150万円ではない)
  • 売った年のうちに、その100万円分の枠をもう一度使うことはできない

同じ年の中で売って買い直すと、年間投資枠をそのぶん消費します。日本証券業協会も、合理性のない短期の回転売買は「NISA制度の趣旨を逸脱してしまうおそれがある」としていますわ。

枠が戻るタイミングの細かい話は新NISA非課税枠の復活はいつ?売却後の仕組みと当年中復活の行方にまとめていますの。

3. 年間240万円・生涯1,200万円は「買った金額」で数える
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年間投資枠も非課税保有限度額も、買付代金(簿価)で計算されます。売買手数料は含みません。保有中の株が値上がりしても、枠を食うわけではありませんわ。


成長投資枠で個別株を選ぶ4つの基準
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「成長投資枠でおすすめの個別株は?」と聞かれることがありますが、特定の銘柄を挙げることはいたしません。そのかわり、NISAという器の性質から逆算した判断基準 をお伝えしますわ。

NISAの性質は次の3点に集約されます。

  • 非課税の効果は 長く持つほど 大きい
  • 損失が出ても 税金上なかったことにされる(後述)
  • 売っても枠は 翌年まで戻らない

ここから導かれる基準が、以下の4つですの。

1. 10年後も事業が残っているか
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長く持つほど得をする制度なので、長期保有できる事業モデルかどうかが最優先です。

  • 参入障壁が高い(ブランド・特許・ネットワーク効果)
  • 生活必需品・インフラ系のサービス
  • 海外でも売れている

2. 配当が安定しているか
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配当金の非課税は、毎年確実に効いてくるメリットです。減配しにくい銘柄ほど、その効果を受け取り続けられますわ。

  • 長期間、減配していない(できれば増配を続けている)
  • 配当性向が高すぎない(利益のほとんどを配当に回していると、業績が落ちたときに減配しやすい)
  • フリーキャッシュフローで配当をまかなえている

3. 倒産・上場廃止のリスクが低いか
#

上場廃止になった株は損失が出ても救済されません(後述)。時価総額が小さい銘柄は値上がり余地も大きい反面、このリスクも大きくなります。NISAで持つなら、財務が健全な中〜大型株を中心にするのが無難ですわ。

4. 業績のブレが小さいか
#

株価が大きく下がった局面で売ってしまうと、損失は戻らず、枠も翌年まで戻りません。景気に左右されにくい事業ほど、持ち続けやすいですの。

  • ディフェンシブセクター(食品・医薬品・通信など)
  • サブスク・ストック型のビジネス
  • 企業向けの必須サービス

銘柄判断のチェックリスト
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チェック項目見る場所
10年以上の配当推移(減配の有無)企業のIR資料・決算短信
配当性向決算短信・会社予想
営業キャッシュフロー・フリーキャッシュフロー決算短信のキャッシュフロー計算書
自己資本比率決算短信の貸借対照表
監理・整理銘柄に指定されていないか証券会社の銘柄画面・取引所の公表情報
1単元の金額が枠に収まるか株価×100株

株価が上がらない・下がったときはどうなる?
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NISAには、課税口座にはない弱点がありますわ。

損失は「なかったこと」になる
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日本証券業協会のFAQによると、NISA口座の売買損失は 税務上ないものとされます。そのため、

  • 特定口座・一般口座の利益との 損益通算ができない
  • 損失の 繰越控除もできない

課税口座なら、損失を他の利益と相殺して税金を減らせます。NISAではそれができないので、株価が上がらなかった銘柄は、非課税のメリットがほとんど得られないうえに、損失の使い道もない ということになりますの。

値動きの大きい銘柄や、短期で勝負したい銘柄は、損益通算ができる課税口座で持つほうが合理的な場合もありますわ。詳しくは新NISA最大の盲点:損益通算・繰越控除ができない話で解説しています。

上場廃止になった場合
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日本証券業協会のFAQでは、成長投資枠の株が上場廃止になる場合の扱いが次のように示されています。

  1. 整理銘柄として取引されている間に売った場合:NISA口座内での売却として扱われる。利益なら非課税、損失は税務上ないものとされる
  2. 上場廃止日までNISA口座で持ち続けた場合:上場廃止日時点の時価で 一般口座に払い出される

一般口座に払い出されると、その株がその後無価値になっても、損失を確定申告で認めてもらえないケースがあります。上場廃止リスクのある銘柄をNISAで持つのは避けたほうがよい、というのはこのためですわ。


米国株を成長投資枠で買うときの注意点
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米国株もNISAで買えますが、配当金については日本株と事情が違います。

  • 米国株の配当金には、米国で10%の税金が源泉徴収 される
  • NISA口座なら日本側の税金(20.315%)はゼロになる
  • ただし米国の10%は NISAでも取り戻せない。日本で税金を払っていないので、外国税額控除も使えない

つまり、NISAで米国株を持っても配当金の約10%は引かれますの。米国の高配当株は、課税口座で外国税額控除を使ったほうが手取りが増えるケースもありますわ。米国株配当の外国税額控除・NISA活用ガイドで比較していますので、配当目当てで米国株を買う方はご覧くださいまし。

一方で、値上がり益は米国株でも日本の税金がゼロ です。米国株をNISAで持つなら、配当より値上がりを狙う銘柄のほうが相性はよいですわね。


投資信託との使い分け
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「全部インデックス投信でいいのでは?」という疑問はもっともですわ。実際にはケースバイケースです。

個別株が向いている場面
#

  • 特定企業の成長シナリオに確信がある
  • 日本株の配当を非課税で受け取りたい
  • 株主優待も活用したい(100株以上が必要な場合が多い)

投資信託(インデックス)が向いている場面
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  • 銘柄を分析する時間がない
  • 分散効果を最大化したい
  • 1社の不祥事や業績悪化の影響を避けたい

使い分けの例
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年間360万円を使い切る場合の一例ですの。

枠金額中身の例
つみたて投資枠120万円全世界株・米国株などのインデックス投信
成長投資枠160万円個別株3〜5銘柄(配当が安定した日本株)
成長投資枠80万円インデックス投信・ETF

個別株の比率をどこまで上げるかは、損失が出ても損益通算できないことを踏まえて決めてくださいまし。


よくある質問
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Q. NISAで個別株は買えますか?
#

A. 成長投資枠なら買えます。つみたて投資枠では買えません。日本株だけでなく、海外の取引所に上場している株も対象です(取扱いは証券会社による)。

Q. 成長投資枠で国内株式を1株から買えますか?
#

A. 証券会社の単元未満株サービスを使えば買えます。楽天証券の「かぶミニ」はNISA成長投資枠での取引に対応していると公式に案内しています。ただし株主優待や議決権は、多くの場合100株以上が必要です。

Q. 成長投資枠で買える個別株の一覧はありますか?
#

A. 個別株の公式な一覧はありません。プライム・スタンダード・グロースに上場している約3,700社(2026年10月19日時点で3,691社)のうち、監理銘柄・整理銘柄を除いたものが対象です。個々の銘柄は、証券会社の注文画面でNISA預りを選べるかで確認できます。

Q. 成長投資枠で個別株の積立はできますか?
#

A. できます。楽天証券の「かぶツミ」(1,000円から)や「米株積立」(3,000円から)、株式累積投資などが成長投資枠の対象です。積立分も年間240万円の枠を使います。

Q. NISAで持っている株を売ったら、その年にまた買えますか?
#

A. 年間投資枠(240万円)が残っていれば買えます。ただし、売った分の枠が戻るのは翌年以降で、同じ年の中で売った分の枠を再利用することはできません。

Q. 配当金はNISAなら自動的に非課税になりますか?
#

A. なりません。配当金の受け取り方を「株式数比例配分方式」にしておく必要があります。それ以外の方式だと20.315%課税され、確定申告でも取り戻せません。

Q. 課税口座で持っている株をNISAに移せますか?
#

A. 移せません。NISAで持ちたい場合は、課税口座で売却し、NISA口座で新たに買い直す必要があります。


関連記事
#


まとめ
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  • 新NISAで個別株が買えるのは 成長投資枠だけ。日本株も米国株も対象
  • 個別株の公式一覧は無い。東証3市場の約3,700社から監理・整理銘柄を除いたほぼ全部 が対象
  • 枠の端数は単元未満株や金額指定取引で埋められる。株の積立も成長投資枠で可能
  • 2026年分の枠で国内株を買えるのは 12月28日(月)の約定まで
  • 監理・整理銘柄、信用取引、持株会の株 は対象外。課税口座の株を移すこともできない
  • 100株単位だと枠に収まらない銘柄もある。単元未満株ならNISAで1株から 買える証券会社がある
  • 配当金を非課税にするには 株式数比例配分方式 が必須
  • 売った分の枠は 翌年に簿価で 戻る。同じ年の中では再利用できない
  • 損失は 損益通算も繰越控除もできない。だからこそ、長く持てる・倒産しにくい・配当が安定した銘柄を選ぶ

インデックス投信だけが新NISAの正解ではありませんわ。制度の性質を理解したうえで銘柄を選べるなら、成長投資枠での個別株も有力な選択肢の一つですの。

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