↓ メインコンテンツへスキップ
SCHD・VYM・HDV比較2026|楽天SCHDとSBI版

SCHD・VYM・HDV比較2026|楽天SCHDとSBI版

··9531 文字·20 分

<PR>本ページはプロモーションが含まれています。アフィリエイトプログラムによる収益を得ています。

ローゼンマイヤー
著者
ローゼンマイヤー
AI・米国株・ETFの投資リサーチブログ。企業IR・決算資料・公的統計などの一次情報にあたり、AIインフラを支える「ツルハシ銘柄」を中心に分析しています。
目次

「SCHDとVYM、どっちがいいの」——ここで検索が止まる方は多いですわ。でも日本の投資家にとって、本当に決めなければいけないことはもう1つありますの。そのSCHDを、米国ETFとして直接買うのか、楽天SCHD・SBI SCHDという投資信託で買うのか、ですわ。

この記事では、SCHD・VYM・HDVの3本を 2026年9月11日終値と各運用会社・SEC提出書類・交付目論見書の数字で並べたうえで、日本から買える投信版3本(楽天SCHD/SBI SCHD/楽天VYM)の実質コストと分配金実績まで、ひとつの表に載せますわ。「増配実績が優秀」「分散性が高い」といった形容詞ではなく、比べられる数字だけで並べますの。

結論:3本と、日本から買う4つのルート
#

先に答えを出しますわ。株価・基準価額はすべて2026年9月11日終値ですの。

SCHDVYMHDV
運用会社チャールズ・シュワブバンガードブラックロック(iShares)
ベンチマークDow Jones U.S. Dividend 100FTSE High Dividend YieldMorningstar Dividend Yield Focus
上場・設定2011年10月20日2006年11月10日2011年3月29日
経費率0.06%0.04%0.08%
組入銘柄数10360575
上位10銘柄の比率41.8%26.0%52.8%
純資産約949億ドル約1,008億ドル約154億ドル
分配頻度四半期四半期毎月(2026年7月〜)
株価34.12ドル162.92ドル29.12ドル
直近12か月の分配金1.048ドル3.631ドル0.9862ドル
実績分配金利回り3.07%2.23%3.39%

※実績分配金利回り=直近12か月に権利落ちした分配金の合計 ÷ 2026年9月11日終値。組入銘柄数と上位10銘柄比率の基準日は、SCHDが2026年7月末、VYMが2026年6月末、HDVが2026年9月10日。純資産はSCHDがSEC提出のN-PORT(2026年5月31日)、VYMがバンガード(2026年8月31日)、HDVがiShares(2026年9月11日)。

そして、日本から「SCHDを買う」には現状4つのルートがありますの。

ルート買うもの実質コスト(年)実績分配金利回り
米国ETFを直接SCHD0.06%3.07%
投信楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(楽天SCHD)0.1238%2.74%
投信SBI・S・米国高配当株式ファンド(SBI SCHD)0.1227%2.91%
投信楽天・高配当株式・米国VYMファンド(VYM版)0.172%1.82%

この記事で押さえてほしい結論は3つですわ。

  1. 利回りが一番高いのはHDVで3.39%。 SCHDではありませんの
  2. VYMの経費率はもう0.06%ではなく0.04%です。 3本の中で最安ですわ
  3. 楽天SCHDとSBI SCHDの実質コスト差は年0.0011%。 500万円を20年運用しても差は約2,700円。ここで悩むのは時間の無駄ですの

順に開けていきますわ。

経費率:VYMは0.04%まで下がっている
#

まず、古い記事が高確率で間違えているところから潰しますわ。

SCHDVYMHDV
経費率0.06%0.04%0.08%
100万円あたり年間コスト600円400円800円

「SCHDとVYMはどちらも0.06%」と書いてある記事をよく見かけますが、バンガードの公式ファンドページ上のVYMの経費率は0.04%(2026年2月27日時点の表示)ですの。SCHDの0.06%は、楽天投信投資顧問およびSBIアセットマネジメントの交付目論見書が「投資対象ETFの管理報酬等 年0.06%」として明記している数字と一致しますわ。

差は年0.02ポイント。100万円で年200円ですから、これ単体で結論が変わるものではありません。ただ、「同じコストだから中身で選べばいい」という前提はもう成り立ちませんの。コストの差が長期でどう効くかはコストの複利|信託報酬0.1%の差が30年で数十万円を溶かす仕組みで分解していますわ。

利回り:一番高いのはHDVの3.39%
#

「高配当ETFといえばSCHD」という空気がありますが、現在の利回りで並べるとSCHDは真ん中ですの。

SCHDVYMHDV
直近12か月の分配金1.048ドル3.631ドル0.9862ドル
株価(9/11終値)34.12ドル162.92ドル29.12ドル
実績分配金利回り3.07%2.23%3.39%
100万円投資したときの年間分配金(税引前)約30,700円約22,300円約33,900円
30日SEC利回り(2026年8月31日)—2.20%3.34%

HDVの30日SEC利回り3.34%・12か月トレーリング利回り3.34%はiSharesの公式ファンドページ、VYMの2.20%はバンガードの公式ファンドページの記載ですわ。実績値と公式値がほぼ一致していますから、この表の数字は信用していただいて構いませんの。

VYMとHDVの差は1.16ポイント。100万円あたり年間で約1万1,600円の違いですわ。インカムを最大化したいだけならHDV、というのが現時点の答えですの。

ただし「利回りが高い=良いETF」ではありません。次の章から、その3.39%がどこから来ているかを見ますわ。

中身は別物:銘柄数と集中度が3倍違う
#

同じ「米国高配当ETF」でも、中身の分散の効き方はまるで違いますの。

SCHDVYMHDV
組入銘柄数10360575
上位10銘柄の合計比率41.8%26.0%52.8%
最大保有銘柄アボット・ラボラトリーズ 4.7%ブロードコム 7.3%エクソンモービル 8.3%

HDVは上位10銘柄で全体の半分を超えます。 75銘柄しかないETFの上位10社に52.8%——これは「分散投資」と呼ぶには集中していますわ。エクソンモービル8.3%+シェブロン6.6%で、石油2社だけで14.9%を占めていますの。

一方のVYMは605銘柄で上位10銘柄が26.0%。ただしブロードコム1社で7.3%と、こちらも1銘柄への依存は小さくありませんわ。半導体株が高配当ETFの筆頭に来る、というのが2026年の高配当インデックスの姿ですの。

具体的な顔ぶれはこちらですわ。

SCHDの上位10銘柄(2026年7月末) アボット・ラボラトリーズ4.7% / アムジェン4.4% / メルク4.4% / コカ・コーラ4.3% / ユナイテッドヘルス4.2% / ホーム・デポ4.1% / シェブロン4.0% / P&G 4.0% / ベライゾン3.9% / ペプシコ3.8%

VYMの上位10銘柄(2026年6月末) ブロードコム7.3% / JPモルガン3.4% / ジョンソン・エンド・ジョンソン2.5% / エクソンモービル2.4% / キャタピラー2.0% / シスコシステムズ1.9% / アッヴィ1.8% / バンク・オブ・アメリカ1.6% / ユナイテッドヘルス1.6% / ホーム・デポ1.5%

HDVの上位10銘柄(2026年9月10日) エクソンモービル8.3% / シェブロン6.6% / アッヴィ6.2% / ベライゾン5.8% / ファイザー4.7% / P&G 4.4% / メルク4.4% / フィリップ・モリス4.4% / コカ・コーラ4.1% / ホーム・デポ4.1%

SCHDは上位が4%前後でほぼ横並び——これは均等に近いウエイトを意図的に作っているからですの。VYMとHDVは時価総額や配当額に応じた傾斜がかかるため、頭が重くなりますわ。

業種構成:3本はまったく違うリスクを取っている
#

ここが一番の分かれ目ですわ。

業種SCHDVYMHDV
ヘルスケア21.1%12.4%24.6%
生活必需品19.8%8.5%23.1%
エネルギー15.2%8.5%22.0%
資本財11.9%14.4%3.6%
金融9.9%20.6%4.5%
情報技術8.5%14.6%—
一般消費財7.3%7.9%7.9%
通信サービス6.2%4.0%5.8%
公益0.1%6.0%7.3%
素材—3.0%0.8%

※SCHDは2026年7月末(GICS、楽天投信投資顧問がCSIM公表データを基に作成)、VYMは2026年6月末(同社月次レポート)、HDVは2026年9月10日(iShares公式)。分類基準が異なるため業種名の対応は完全ではありません。

この表から読めることは3つですわ。

  • VYMは金融株ETFに近い。 金融20.6%+情報技術14.6%+資本財14.4%で、景気敏感セクターが半分ですの。米国経済が伸びるなら伸びる代わりに、金融ショックには弱くなりますわ
  • HDVはエネルギー・生活必需品・ヘルスケアで約70%。 情報技術はゼロですの。原油価格に強く連動する代わりに、株式市場全体が下げる局面では踏みとどまりやすいですわ
  • SCHDはその中間。 ヘルスケア21.1%・生活必需品19.8%とディフェンシブに寄せつつ、エネルギーは15.2%に抑え、資本財と情報技術も持っていますの

なお、旧版のこの記事には「SCHDは金融が約20%」「HDVはエネルギーが約25%」と書いてありましたが、どちらも実測と違いました。SCHDの金融は9.9%ですわ。概算値をそのまま置いておくとこうなりますの。ごめんあそばせ。

HDVは2026年7月から毎月分配に変わった
#

見落とされがちですが、HDVの分配頻度は2026年7月から四半期→毎月に変わりました。iSharesの公式ファンドページの「Distribution Frequency」も現在は Monthly になっていますわ。

権利落ち日分配金
2025年9月16日0.1900ドル
2025年12月16日0.2506ドル
2026年3月17日0.1686ドル
2026年6月15日0.1850ドル
2026年7月15日0.0870ドル
2026年8月19日0.1050ドル

7月・8月と月次で入っているのが分かりますわ。年金の足しにインカムを月次で受け取りたい方には効きますが、注意点が2つありますの。

  1. 回数が増えても年間の分配金総額が増えるわけではありません。 4回だった分が12回に割れるだけですわ
  2. 特定口座で受け取るたびに20.315%が源泉徴収されます。 再投資して複利を回したい方にとっては、受け取り回数が増えるのはむしろ不利ですの

「毎月もらえる」を魅力に感じるかどうかは、資産形成期か取り崩し期かで真逆になりますわ。同じ論点はJEPI・JEPQ完全ガイドでも扱っていますの。

日本から買うルートは4つ:ETF直接か、投信版か
#

ここからが、日本の投資家にとっての本題ですわ。2024〜2025年に、SCHDとVYMをそのまま中身に持つ日本の投資信託が3本立ち上がりましたの。

楽天SCHDSBI SCHD楽天VYM
正式名称楽天・シュワブ・高配当株式・米国ファンド(四半期決算型)SBI・S・米国高配当株式ファンド(年4回決算型)楽天・高配当株式・米国VYMファンド(四半期決算型)
中身のETFSCHDSCHDVYM
設定日2024年9月18日2024年12月20日2025年3月5日
信託報酬(税込)年0.1238%年0.0627%年0.132%
実質コスト(ETF分込み)年0.1238%程度年0.1227%程度年0.172%程度
決算日2・5・8・11月の25日3・6・9・12月の28日1・4・7・10月の15日
基準価額(9/11)13,146円12,369円12,942円
純資産総額2,584億円2,290億円65.9億円
直近12か月の分配金360円360円235円
実績分配金利回り2.74%2.91%1.82%
購入時手数料なしなしなし
新NISA成長投資枠対象対象対象
新NISAつみたて投資枠対象外対象外対象外

※信託報酬・実質コストは各社の交付目論見書。基準価額・純資産は各社公表値(2026年9月11日)。NISAの区分は資産運用業協会「一般投資家向け成長投資枠対象商品リスト(非上場ファンド)」で確認しています。

表の作り方が少しトリッキーなので補足しますわ。楽天SCHDは信託報酬0.1238%の中にETFの0.06%分が含まれています(委託会社がETF報酬相当額をファンドに充当する仕組み)。一方SBI SCHDは信託報酬0.0627%にETFの0.06%が上乗せされて実質0.1227%になりますの。数字の見た目は倍違うのに、払う総額はほぼ同じというわけですわ。

楽天SCHDとSBI SCHDはどちらが得か
#

検索サジェストにも「sbischd 楽天schd 比較」が出てくるくらい、ここで悩む方は多いですわ。実数で決着をつけますの。

コスト差:年0.0011ポイント

500万円を年5%で20年運用したと仮定して、コストだけを差し引いた試算がこちらですわ。

20年後の評価額ETF直接との差
SCHD(米国ETF・0.06%)1,311.6万円—
SBI SCHD(0.1227%)1,296.0万円−15.6万円
楽天SCHD(0.1238%)1,295.7万円−15.9万円

楽天とSBIの差は20年で約2,700円ですの。どちらにするか30分悩んだら、その時間のほうが高くつきますわ。比べるべきは楽天かSBIかではなく、投信版か米国ETF直接かですの。こちらは20年で約15.6万〜15.9万円の差になりますから。

分配金の出方は違う

コストがほぼ同じでも、分配方針は各社の判断ですから結果は分かれますわ。

楽天SCHDSBI SCHD
直近4回の分配金85円→90円→90円→95円85円→90円→95円→90円
12か月合計360円360円
基準価額13,146円12,369円
実績分配金利回り2.74%2.91%

1万口あたりの分配金はどちらもぴったり360円ですの。利回りの差0.17ポイントは、基準価額が違うことから来ていますわ(楽天のほうが3か月早く設定されていて、そのぶん値上がりしています)。将来の利回りが恒常的に違うと読むべき数字ではありませんの。

決算月がずれている

地味に効くのがここですわ。楽天SCHDは2・5・8・11月、SBI SCHDは3・6・9・12月。2本を半分ずつ持てば、分配金が年8回入りますの。楽天VYM(1・4・7・10月)まで加えれば毎月ですわ。手間と引き換えにキャッシュフローを均したい方には使える手ですの。

投信版はETF直接より利回りが低く出る。その理由
#

表を見て「投信版のほうが利回りが低い」と気づかれた方は鋭いですわ。

実績分配金利回り
SCHD(米国ETF)3.07%
楽天SCHD2.74%
SBI SCHD2.91%

理由は主に米国での源泉徴収ですの。投信がSCHDから分配金を受け取る時点で、米国で10%が引かれますわ。3.07%×0.9=2.76%——楽天SCHDの2.74%とほぼ一致しますの。ここから信託報酬が引かれ、各社の分配方針で上下する、という構造ですわ。

つまり投信版の利回りが低いのは「損をしている」のではなく、税金が先に引かれた後の数字を見ているからですの。米国ETFを直接持っていても同じ10%は引かれていて、それが利回り表示に反映されていないだけですわ。

税金:二重課税の扱いがルートで違う
#

米国の高配当商品を持つ以上、米国10%+日本20.315%の二重課税は避けて通れませんの。ただし取り戻し方がルートで違いますわ。

米国ETF直接(特定口座)投信版(特定口座)どちらもNISA口座
米国での源泉徴収10%10%(ファンド内)10%
日本での課税20.315%20.315%0%
二重課税の調整確定申告で外国税額控除分配時調整外国税相当額控除で自動調整調整の余地なし
手続き確定申告が必要不要—

投信版の隠れたメリットがここですの。 「分配時調整外国税相当額控除」は、集団投資信託の収益分配に係る外国所得税額を所得税額から控除する制度で、特定口座(源泉徴収あり)なら証券会社側で処理されますわ。国税庁の説明でも、特定口座年間取引報告書の「上場株式配当等控除額」欄に控除額が記載されるとされていますの。確定申告をしなくても二重課税が調整される、というのが米国ETF直接との大きな違いですわ。

一方、NISA口座ではどちらのルートでも米国の10%は戻りませんの。日本の税金がゼロなので、そこから差し引く先がないからですわ。「NISAなら非課税だから米国税もかからない」と誤解されがちですが、そうではありませんの。この点はETF vs 投資信託の違いを徹底比較でも整理していますわ。

どれを選ぶべきか:目的別の答え
#

ここまでの数字を、決め方に落としますわ。

インカムを最大化したい → HDV(3.39%) 利回りは3本で最高ですの。ただしエネルギー22.0%・上位10銘柄52.8%という集中を受け入れる必要がありますわ。原油価格に賭ける側面がある、と理解したうえで選んでくださいまし。

分散を最優先したい → VYM(605銘柄) 経費率0.04%も3本で最安ですの。ただし金融20.6%と、こちらはこちらで偏っていますわ。利回り2.23%はS&P500(VOOなど)より高い程度で、「高配当」と呼ぶには控えめですの。VOO・IVV・SPY比較と見比べると位置づけがはっきりしますわ。

利回りと守りのバランス → SCHD(3.07%) 上位10銘柄が4%前後で横並びという設計が効いていて、極端な1社依存がありませんの。日本から買える投信版が2本あるのもSCHDだけですわ。

円のまま毎月積み立てたい → 楽天SCHDかSBI SCHD 100円から円で買えて、クレカ積立も使えますの。実質コストの差は無視できる水準ですから、普段使っている証券会社のほうを選べば十分ですわ。

コストを1円でも削りたい → 米国ETFを直接 実質コスト0.06%は投信版の半分以下。20年で約15.6万円の差になりますの。代わりに円→ドルの両替と、確定申告での外国税額控除という手間がつきますわ。

組み合わせるなら2本まで
#

「1本に絞れない」という方へ。組み合わせるなら2本までにしてくださいまし。

  • SCHD+VYM:業種の重なりは中程度。VYMの金融20.6%とSCHDのヘルスケア21.1%で補い合いますわ
  • SCHD+HDV:ヘルスケア・生活必需品が両方とも上位で、重なりが大きいですの。分散効果は限定的ですわ
  • VYM+HDV:金融に強いVYMとエネルギーに強いHDVで、最も相補的な組み合わせですの

3本すべてを少量ずつ持つと、結局「米国大型バリュー株の平均」に近づくだけで、管理コストだけが増えますわ。それなら1本に集中したほうが素直ですの。

なお、S&P500の高配当版であるSPYDや、増配年数で選ぶNOBLも選択肢に入りますわ。SPYDとSCHDの比較はSPYD徹底解説2026にまとめていますの。受け取った分配金をどう再投資するかは配当再投資のやり方|SBI・楽天・マネックス3社比較をご覧くださいまし。

よくある質問(FAQ)
#

Q1: SCHD・VYM・HDVで配当利回りが一番高いのはどれですか?
#

2026年9月11日終値で計算した実績分配金利回りは、HDV 3.39%、SCHD 3.07%、VYM 2.23%です。HDVが最も高くなっています。HDVは30日SEC利回りでも3.34%(2026年8月31日、iShares公式)で、実績値と整合しています。ただしHDVはエネルギー22.0%・上位10銘柄で52.8%と集中度が高く、利回りの高さはこの偏りと引き換えである点に注意が必要です。

Q2: 楽天SCHDとSBI SCHDはどちらを選ぶべきですか?
#

実質コストは楽天SCHDが年0.1238%、SBI SCHDが年0.1227%で、差は0.0011ポイントです。500万円を年5%で20年運用したと仮定しても差は約2,700円にしかなりません。直近12か月の分配金も1万口あたり両方とも360円で同額です。普段使っている証券会社のほうを選んで問題ありません。両方を半分ずつ持てば決算月がずれているため、分配金が年8回入るという使い方もできます。

Q3: 米国ETFを直接買うのと投資信託版はどちらが得ですか?
#

コストだけなら米国ETF直接です。SCHDの経費率0.06%に対し投信版は実質0.1227〜0.1238%で、500万円を年5%で20年運用した場合の差は約15.6万〜15.9万円になります。一方、投信版は円のまま100円から買えてクレカ積立にも対応し、特定口座なら分配時調整外国税相当額控除で二重課税が自動調整されるため確定申告が不要です。金額の大きい方はETF直接、積立中心の方は投信版が現実的です。

Q4: NISA口座なら米国の税金もかからないのですか?
#

かかります。NISA口座では日本の20.315%が非課税になりますが、米国で源泉徴収される10%は残ります。日本の税額がゼロのため、外国税額控除や分配時調整外国税相当額控除で差し引く先がないからです。これは米国ETFを直接買っても、楽天SCHD・SBI SCHDなどの投信版を買っても同じです。

Q5: HDVが毎月分配になったのはいつからですか?
#

2026年7月からです。それまで年4回(3月・6月・9月・12月)だった分配が月次に変わり、2026年7月15日に0.0870ドル、8月19日に0.1050ドルが権利落ちしています。iSharesの公式ファンドページの「Distribution Frequency」も Monthly の表示になっています。ただし回数が増えても年間の分配金総額が増えるわけではなく、特定口座では受け取るたびに20.315%が源泉徴収されるため、再投資して複利を回したい方にはむしろ不利になる点に注意してください。

Q6: VYMの経費率は0.06%ではないのですか?
#

2026年9月時点のバンガード公式ファンドページの表示は0.04%です(2026年2月27日時点の値として掲載)。0.06%と書いてある記事は情報が古い可能性があります。SCHDの0.06%、HDVの0.08%と並べると、VYMが3本で最も低コストです。


この記事で押さえるポイント
#

  • 実績分配金利回りはHDV 3.39%>SCHD 3.07%>VYM 2.23%だと把握した
  • VYMの経費率が0.04%まで下がっていることを確認した
  • 上位10銘柄の比率がHDV 52.8%・SCHD 41.8%・VYM 26.0%と大きく違うと理解した
  • HDVが2026年7月から毎月分配に変わったことを知った
  • 楽天SCHDとSBI SCHDの実質コスト差は20年で約2,700円だと確認した
  • NISA口座では米国の源泉徴収10%は戻らないと理解した

関連記事
#


参考情報・データソース
#

株価・基準価額はすべて2026年9月11日の終値です。分配金は各ETF・各ファンドが公表した権利落ち日ベースの実績で、実績分配金利回りは直近12か月の分配金合計を9月11日終値で割って算出しました。

関連記事

SPYD徹底解説2026|配当利回り・構成銘柄・SCHD比較

··3085 文字·7 分
SPYDとは?基本情報をわかりやすく解説 # SPYD(SPDRポートフォリオS&P500高配当株式ETF)は、S&P500指数の構成銘柄のうち配当利回りの高い上位80銘柄に均等投資するETFです。

NOBL(米国配当貴族ETF)完全ガイド|25年連続増配企業に投資するメリットと注意点

··2678 文字·6 分
配当貴族とは何か? # 「25年以上、毎年増配を続けている企業」をまとめて**配当貴族(Dividend Aristocrats)**と呼びます。景気後退・リーマンショック・コロナショックといった試練を乗り越えながらも増配を続けてきた企業群であり、財務力と株主還元へのコミットメントを証明した選りすぐりの銘柄たちです。

XLV・VHT比較|ヘルスケアETFで医療株に安定投資2026

··3814 文字·8 分
景気が悪化しても、人は病院に行かなければなりません。 医療・製薬・医療保険——これらのサービスへの需要は、株式市場の乱高下とは無関係に安定しています。だからこそ、ヘルスケアセクターは「守りの投資先」として長年にわたって機関投資家に愛されてきました。